Tasaraitaについて知っておきたいこと
マリメッコの数あるストライプ/ボーダー柄の中でも、特に人気の高いTasaraita(タサライタ/横縞)。Tasaraitaについて知っておきたいトリビアについてご紹介します。
カリスマ的なクリエーター、アンニカ・リマラ
ファッションデザイン、プリントデザインの両方を得意としたアンニカ・リマラ (1936–2014)は、1960年から1982年までの間、マリメッコのチーフデザイナーとして活躍。アンニカ・リマラのクリエーションによって、マリメッコはファッションハウスとしての地位を確立させることに。1960~70年代、モダンでどこかエキセントリックな雰囲気を纏うマリメッコのルックは、ELLE、Harper's BAZAAR、VOGUEといった名だたるモード誌の表紙を飾り、1967年には、世界で最も影響力のあるファッションデザイナー10名のひとりとして表彰されました。
ストリートやイベントで日々アンテナを張り巡らせ、インスピレーションを得ていたアンニカ・リマラ。躍動感あふれるプリントと色使いが特徴的ですが、加えてタイムレスで実用的なデザイン、そしてちょっとしたユーモア感覚が見られるのもアンニカ・リマラ作品ならでは。当時のユースカルチャーやアートに影響を受け、大胆なモチーフをデザインしてきた一方で、1960年代終盤へ向かうにつれてフォルムや機能面においてユニバーサルな要素が見られるように。アンニカ率いるマリメッコは、ベーシックなカジュアルウェア、コットンジャージーで知られるようになりました。
誰もがデニムをはいていた当時。アンニカ・リマラは、「年齢や体型、ジェンダーを問わずどんな人にも似合って、ブルージーンズとの相性がぴったりのコットンジャージー コレクションをデザインしたい」と立ち上がりました。マリメッコ創立者のアルミ・ラティアの不安をよそに、1968年に発表したタサライタコレクション(Tシャツ、ルームウェア、アンダーウェア)は、たちまち大ヒットを記録。その後、マリメッコではたくさんのストライプ柄、ボーダー柄アイテムが登場し、シャツ、ドレス、パンツ、そしてホームコレクションにも採用されています。