2025.03.07
From her sketchbook to your home and wardrobe: Petra Börner’s wearable art

マリメッコのアイデンティティには、アーティストとのコラボレーションが深く根付いています。その伝統を受け継ぐ形で展開されているのが「Marimekko Artist Series」。本シリーズでは、アーティストを迎え、特別なコレクションを制作します。では、一枚のアートがアーティストのスケッチブックからマリメッコのプロダクトへと生まれ変わるまで、どのようなプロセスを経るのでしょうか?
「Marimekko Artist Series」では、これまでにVirginie Hucherのペインティング作品や、Landon Metzの魅惑的なビジュアルストーリーテリングを紹介してきました。また、ドイツ人アーティストSabine Finkenauerとのカプセルホームコレクションも展開。そして第4弾となる今回は、スウェーデンで生まれ、ロンドンを拠点に活動するアーティスト Petra Börnerが登場。彼女は大胆な色使いと有機的なフォルムの表現で高く評価されているアーティストです。

A flourishing vision
Petra Börnerの表情豊かでダイナミックなフローラルモチーフは、マリメッコの2025年のテーマに新たな息吹をもたらします。2025年は、花々の変化に焦点を当て、春の芽吹きから秋の枯れゆく姿までを表現。Petraのシグネチャースタイルである自由な成長の躍動感と独特な色使いが、このコラボレーションのインスピレーションとなりました。
本コレクションの多くのデザインは、Petraがいつも持ち歩いているスケッチブックから生まれました。彼女は、ロンドンの地下鉄やスタジオなど、インスピレーションが湧いた瞬間にスケッチを描き留めます。今回のコレクションでは、新しいアートワークと、過去のスケッチを再解釈したデザインが融合。こうして誕生した8つの印象的なデザインのうち、4つはアパレルとアクセサリーに、残りの4つはホームコレクションとして展開されます。
アートワークが選定された後は、マリメッコのデザインチームがそれらを洗練されたプロダクトへと昇華。OivaのテーブルウェアやMariminiなど、時代を超えて愛されるアイテムへと仕上げました。

From artwork to pattern: A masterclass in teamwork
Petraのアートワークを繰り返し使えるパターンへと落とし込むには、アートとクラフトの融合が不可欠です。マリメッコのアートワークスタジオでは、アーティスト、デザイナー、そしてプリント工場の専門家たちが一丸となり、作品の本質を保ちながらも、シームレスなデザインへと仕上げていきました。
制作過程では、プリントに使用する色数の選定や印刷技法の調整、生地の無駄を最小限に抑える工夫まで、細部にわたるこだわりが詰め込まれています。特にウェア用の生地では、裁断効率を高めるために双方向でのパターン設計を採用しました。
本コレクションのキーアイテムのひとつであるEldfamnのウェアやVildstjälkのホームアイテムは、アートワークスタジオにとっても挑戦的な作品となりました。なかでもVildstjälkのスクリーンプリントは、マリメッコのプリントマシンの限界に挑む技術が求められ、色彩やディテールの再現性を極めるための試行錯誤が重ねられました。
さらに、今回のコラボレーションでは新たな試みも導入。象徴的なアイテムが、Vildmoデザインを施したサービングディッシュ。Petra自身が型を彫り上げたこの作品は、まさにアートとクラフトの融合を体現しています。

Wearable art and joyful home accents
コレクションには、ワンピースを中心としたウェアアイテムに加え、プレートなどのテーブルウェア、ホームアイテムも登場。
Petra Börnerのアートが、あなたの暮らしとワードローブに喜びをもたらします。
Marimekko Artist Series 2025
Petra Börner
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